港北ニュータウンの道路について思うこと(南北軸編・1)

ふと思いつきで、道路ファン歴7年、免許歴2年半の、駆け出し運転手である筆者が感じた、港北ニュータウンの道路の特徴についてまとめてみることにした。

1.概論

1.1. 港北ニュータウンの定義について

ここに書いてある図を見れば手っ取り早いが、駅で言えばグリーンライン・東山田〜川和町間とブルーライン・中川〜新羽間のエリアがだいたい港北ニュータウンである。なお、早渕川沿いは基本的にニュータウンから外れていることに注意されたい。

1.2.道路の全体的な特徴

ニュータウン内の道路事情は基本的に良い。歩車分離が徹底された設計に、十分な幅員を持つ大通りが充実しているため、たとえば近隣で言えば青葉台駅付近のように、シューティングゲームが如く歩行者や自転車が四方八方から襲ってくる、ということはないように思える。
他方、ニュータウン地区外との接続はあまり考慮されていないといえる。特に歴博通りは、北側・打越方向、南側・中原街道方向と、ニュータウンを越えると一気に幅員が狭くなる。したがって、通過交通として利用する場合は、「前後にどのような道路が接続しているか」もポイントとなる。

また、セパレート式信号の交差点も多いが、それ故に右折が詰まりがちな交差点も多いので注意を要する。

2.各論(南北軸編)

本節では、南北方向の道路についてその論を述べる。なお、本稿では方向の表記は「北行・南行」と統一する。また、「横浜上麻生線」は、都市計画道路3・3・32(富士見が丘を通る方)を指し、「県道12号」は横浜上麻生道路(旧道;瑞雲寺前を通る方)を指すものとする。

2.1.国道246号と東名高速道路

この2本の道路は港北ニュータウンエリアから外れているが、近隣の交通を論じるにあたり欠かせない存在なので、本稿に加えることとした。

まず国道246号であるが、何といっても江田駅前が激しい渋滞地点である。この付近は、新横浜元石川線との交差点や江田駅ロータリーの入口を始め、信号のある交差点が集中していて、なおかつ前後の市が尾・新石川が立体化されていることから、激しく渋滞することが多い。この渋滞の様子は、田園都市線江田・市が尾間から詳しく観察できる。
したがって、特に「江田駅東」交差点に246号から進入するのは、昼間帯は推奨できないと思う。
他方、江田以南は「しらとり台」まで信号はなく快走路であり、至便である。但し、市が尾立体における取り締まり(線形の割に、速度規制はなんと40km/hである)や、藤が丘・青葉台のランプの出入りには注意すべきと思う。
青葉台から更に南に下ると「御前田」で渋滞するがこれはまたの機会に。

次に東名高速道路であるが、ニュータウンエリアから空く世セスできるのは「横浜青葉IC」のみである。この横浜青葉ICの出入りであるが、横浜上麻生線からのアクセス道路(税務署横)への信号の青時間が極めて短かった記憶がある。
その他は、大和渋滞などは語り尽くされているので、改めて述べるまでもないだろう。

2.2.川和高校入口〜田辺〜みずきが丘〜中川ルート

一応、ニュータウン区間の一部は新羽荏田線とか牛久保中川線とか都市計画道路名が付いているようだ。この道は、「どこまでがニュータウンでどこからがニュータウンじゃないのか」を、良くも悪くも感じさせてくれる。ニュータウン区間内は、田辺〜みずきが丘は片側2車線、早渕川以北は片側1車線で、歩道と中央分離帯がしっかりと整備され走りやすい道路であるが、他方、ニュータウンを外れる区間は幅員も狭く、歩道もないなど走りづらいのである。
本ルートは、県道12号の下市が尾から天神橋方向へ南下することで、北八朔・山下・中谷戸方向へのアクセスが可能である。
また、横浜上麻生線・市が尾方向からこのルートに入り、「みずきが丘」で折れることにより、センター南・北へのアクセス道路としても有用である。これは、「富士見が丘」交差点における右折矢印信号が短いため、中山北山田線⇒横浜上麻生線へのルートが渋滞しやすいためである。
他方、北側は中川交差点で打ち止めである。もしかしたら江田駅前のバイパスに使えるかもしれないが、そもそもそういう客層は東名を走るだろうと思う。
全体的に交通量は中山北山田線・佐江戸北山田線に比べ少なく、走りやすい道である。但し、ニュータウン区域外の狭小区間には十分注意すべきである。特に、横浜上麻生線以南の沿道にはチャリのマナーがアレでしょっちゅう朝のHRで注意されてる高校があるほか、古くからの商店街ということもあり人通りがあるので注意されたい。また急勾配である点にも併せて気をつけたい。

なお、このルートを縦貫する際は、田辺交差点は経由せず、「川和高校北側」を直進、「さくら公園」で右折(逆は左折→直進)するとよい。信号数が1つ減るのと、田辺交差点は右折分離の時差式であり、右折まで時間がかかるからである。

2.3.中山北山田線(区役所通り)

ご存知港北ニュータウンの背骨、区役所通りである。南は「緑郵便局入口」、北は「すみれが丘入口」まで、ニュータウンを貫く幹線道路である。道路自体はすみれが丘入口を越えて川崎市内まで続き、「中有馬」交差点を経由し鷺沼駅方向や国道246(有馬病院入口)へのアクセスも可能である。
川和町駅〜中山駅間は2014年に完成した比較的新しい道である。

ニュータウンを完全に縦貫する幹線道路だけあって、青砥〜すみれが丘入口では片側2車線以上確保されていて、さらに中村〜牛久保間は片側3車線もある。素晴らしい道路…と言いたいところであるが、信号の繋がりが悪すぎる。特に、富士見が丘以南が酷く、「富士見が丘西側」「川和町駅」で必ず止められ、以南の新規開通区間も必ずどこか1ヶ所は赤信号となる。したがって、規格の割に所要時間はかかる。正直もったいないと筆者は思う。他方、富士見が丘以北も、お世辞にも快走路とは言えない。「大塚」は必ず止められる気がする。「牛久保」以北になるとそもそも信号の数が少なくなるので、多少はまともに走れるが、それでも「すみれが丘入口」の右折待ちが長かったりする。
では、これより走りやすい道があるのかというと、生活道路を爆走するのが得意な方は別として、そうではないと筆者は思う。おそらく南北軸では後述の歴博通りとともに最も高規格な道であるからだ。
なお、3車線区間の左端車線は、それぞれ南端・北端の中村、牛久保で左折専用車線となり消滅するので注意されたい。また南行の左端車線は、特に休日は港北東急の入庫待ちで詰まっていることも多い。また、全体として右折信号の時間が不足しているので、右折車が右折レーンを越えて最右車線にはみ出していることも多い。特に、「葛が谷公園西(両方向)」、「富士見が丘(南行)」、「牛久保(北行)」が酷いように思える。

まとめると、

(1)最もまともな道ではあるが信号が多い
(2)効果的な車線変更を
(3)右折に注意

となる。

なお、青砥以南は片側1車線となるが、それ相応に交通量も減っているので大して困らない。踏切に注意。また横浜線・川和踏切以南は歩道が消滅するのと、踏切すぐ南の交差点に注意されたい。また、本道路から山下長津田線の十日市場方面へは右折できないので、中山駅前を経由する、県道140号線を使うなど適切な迂回をする必要がある。
一方、すみれが丘入口以北もまた片側1車線となるが、こちらは歩道が整備されているので比較的走りやすい。もっとも、交通量はかなり多いので渋滞は覚悟すべきである。

 

 

飽きたから今日はここで終わり。


コメント

“港北ニュータウンの道路について思うこと(南北軸編・1)” への2件のフィードバック

  1. かもめ〜るのアバター
    かもめ〜る

    更新お疲れ様です。ネタ記事かとおもったら結構本格的なのが来てびっくりですw

    1. いつも見てくれてありがとう、part2は時間が取れたら書きます()

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