クリスマス・イブに常滑に、そして正月には横浜駅東口に。とてつもない頻度で、懲りもせず今度は虹ヶ咲の6thライブの、愛知Day2と横浜Day1を見てきましたので、少し記憶が薄れつつありますが思います。
総評
筆者にとっては、今回が虹ヶ咲のナンバリングライブの初参加でした(5thはご用意されませんでした)。そんな中、たとえ初めてであっても新規性、進歩性がたくさん感じられ、観客と一体となって盛り上がる気持ちが得られる、素晴らしいライブでした。一例を挙げれば、クリスマスだからと童謡をカバーしてみたりだとか、Kアリーナのバルコニーにキャストを登らせてみたりだとか、そういった工夫が挙げられます。それと同時に、横浜Day2に参加しなかったことを激しく後悔しています。予定をうまくずらし、回すこともできたはずでした。これは自身の反省点ですね。さて、現実世界の筆者と面識のある方々はよくご存知の通り、筆者は恋愛が苦手です。とてつもなく。それゆえ、今回のライブのコンセプトである「ラブソング」について、ライブ前には歌詞にはそれほど気持ちが入らなかったのも事実です。しかし、一度現場に行ってしまえば、細かいことは置いておいてとりあえず盛り上がることができるので、やはり現地の空気というのはいいものですね。常々、どこのライブに行ったとしても思うことがあります。「ライブ鑑賞は、スポーツ観戦と同じである」、と。確かにキャストのパフォーマンスが素晴らしい、あるいはキャストの特定の部分に強く惹かれる、そういった点も大きいと思います。しかし、それ以上に、「数千から数万の人間が、同じ空間を共有し、同じ気持ちになり、そして同じものを応援する」という体験そのものに、改めて高い価値があったと噛み締めています。これは後で記事を書くLiella 5thの福岡でも、根底にあるものは同じだと、私は考えているのです。では以下各論。
各論
会場(愛知)
旅行記はゆとりがあったら別途書きます。「トヨタ産業技術記念館」は値段の数倍のホスピタリティ。説明員が実演してくれる。あのレベルの博物館を維持できるのはさすがトヨタグループの財力。「リニア・鉄道館」はJR東海の博物館。車掌体験がめちゃくちゃ楽しかった。また常滑市は常滑焼で有名。登窯の遺構が各所に残り、どことなく寂しさを感じさせるが焼き芋が美味しかった。
さて、Aichi Sky Expoは、中部国際空港の空港島。Liellaで行ったポートメッセなごやもまあまあ悲惨なアクセスでしたが、こちらはさながら愛知のベルーナドームといったところ。中心駅(名古屋駅)から追加課金の不要な列車で行けば40分ぐらいかかります。一方で、ミュースカイを予約すれば29分・着席保証で帰宅できるのでそれは割といいのかなと思いました。会場周囲は当然中部国際空港なのですが、ボーイング787の展示があったり、フードコートで炭水化物を補給できたりと、その辺は困らなかったです。というか対岸の常滑市街地より都会ですし。当然空港敷地内にあるので駅からは近く、またジェット燃料の香りがただよう不思議な会場でした。音響も、まあ展示場なのでしょっぱいですね。一方で座席は良席で、銀テもたくさん降ってきました。ありがとう連番者。ところで、この中部国際空港という立地、後述するようにFly with You!!とやたらと相性が良かったのです。この曲があったからここを選んだのかなと思いました。
会場(横浜)
愛知は往復パックで宿泊込み23,000円でしたが、こちらは定期券内のため交通費0円。いっつもここでやってくれないかな。Kアリーナ横浜は流石に音楽専用に設計されただけあり、席こそLEVEL 7で天空だったものの、音響は非常によく、特に重低音がよく効いていたと思います。音が遠くにある感じがせず、臨場感にあふれる場所でした。また椅子のふかふかさも良かったです(基本立ちですが)。Kアリーナがすごいのは、会場内にバーやフードコートが設置されていることだと思います。開場直後に大雨が降ってきて、とりあえず退避のために中に入ったのですが、時間潰しにはもってこいでした。横浜の夕景を眺めながらバーで一息つくのも乙なものですね。アニソンが爆音でかけられていましたが。
さてこのKアリーナ公演では、カラオケ同好会主催ののど自慢大会が行われたことは様々な意味で有名でしょう。野外ステージも設置されており、非常に意欲的な設計の会場であると感じました。警察に通報が入って声出し禁止になったようですが。こののど自慢大会ですが、筆者自身は歌わなかったものの、開場前に気持ちを高め、盛り上がるためにはとてもよい企画だったのではないでしょうか。遠巻きに見ていても、盛り上がっている方々がとても楽しそうだったのが印象的でした。そしてその裏に、いつも京浜東北線を間借りしているガソリン貨物が走っている光景もなかなかシュールでした。
また、退場動線の貧弱さが取り沙汰されることも多かったようですが、規制退場ニキのおかげなのか、横浜駅まで終演から45分ぐらいで到着し、前評判よりはマシであると思いました。
楽曲各論
セットリストはほぼ共通だったので、まとめて記すこととします。
KAGAYAKI Don’t Forget
トキランInstからのこの曲。なんか、開幕の曲としてはちょっと演出がしっとりしてるよな、と思いました。スクスタのお別れ会も兼ねていると考えたら納得ですが。
MC 1回目
これは、愛知で久保田氏が暴れていたのが印象的ですね。全員にウィンクさせる圧力。尺大丈夫か〜?と思ったら「挨拶中ですよー!」と止める矢野氏。こういうのを生で見られるのはライブのいいところでしたね。横浜の第1MCはあまり覚えていない。Xで感想漁ったら思い出せるかも。
Walking Dream
以降、ソロ曲は順番が入れ替わっているので、メンバー順でまとめて書きます。この曲は歩夢の性格が多少誇張されすぎかな、と思ったりもしましたが、ステージのセットをちょこまか移動し覗き込む振り付けが印象的でしたね。一方で大西氏の歌声と横浜のスピーカーとは、多少相性が悪いかなとも思いました。
背伸びしたって
相良氏の黒衣装と、ダンサーさんの白衣装の対照的な演出が良かったかなと思います。これも、セット(相良氏曰く「マンション」)をフル活用していて、見ていて飽きさせない演出でした。
小悪魔LOVE♡
音源配信時は個人的ランキング第2位に入ったこの曲。一番可愛いのは「し・ず・く!」のコールを両公演で逃してしまったのは悔いポイントですね。頭上で手をくるくるする振りは、ブレードを持ちながらやってもさもありなん、といった感じでしょう。MC等では前田氏は小さく見えますが、単独曲だとそれほど、バックダンサーがいても感じさせないですね。
My Shadow
めっちゃ色気あるじゃないですか。特にステージの段差に座って妖艶な動きを見せるところ。やばいでしょこれ。さすがはセクシー系お姉さん。その一方で、熱情的な曲調でありながら少し切ない内容の楽曲であって、そのギャップもまた良さを引き出していたのかなと思います。
Request for U
意外にも等身大の高校生って感じでいいですねこの曲。愛さんらしいハキハキとした歌声が伝わってきてとても良かったです。演出では、ステージの段差を利用してそこに腰掛けるところが、まさに等身大の高校生感を表しているのかなと勝手に思いました。
Cooking with Love
丸ごと包んでぎゅっとしてChu、でめちゃくちゃ歓声が上がったところで、キャストもそれを認知していたらしく、愛知のMCでは「これ私がこだわって入れたんです」と。それを受けてか、横浜では歓声が一段と大きくなってたように感じましたね。
チェリーボム
CD音源については、Lantisのリマスタ担当にもう一回研修受けさせろ、と思ったほどには微妙でした。せっかくの曲調なのに、バスドラムの音に奥行きというか深みがないんですよね。さらに言えば歌声が10mぐらい向こうから聞こえてくるような、そんな感じの音源だったんですよ。せっかくの林鼓子氏の力強い歌声がまるで活かせていない、そんな音源だったのですが。やはりKアリーナの音響で化けましたね。前曲・5201314で最高潮になったテンションのまま、中央の奈落から、MCの林氏曰く「ベーって上がってきたらばぁーんって明るくてうわぁって」なる演出に、重低音の効いた音響が非常に良かったですね。ていうかその擬音、内川かと思いました。ドーンときてガシャーンとやられる感覚のアレです。
恋するSunflower
落ち着いた一曲ですが、指出氏の柔らかな歌声を一心に浴びることができ、セットリストのなかでも一息つける場所だったように思います。小道具のひまわりについてはMCで言及があり、2ブロック隣の観客が注目を浴びていました。落ち着いた曲ほど、ステージのマンションを活用していたような印象があります。
私はマグネット
これ、愛さんへの歌って解釈があるんですね。なるほどって思いました(愛知のMCなどを総合して)。もともとなんか歌詞に納得いってなかったんですが。こう言っちゃ失礼なんですけど「何百回」とかその辺が結構テンプレっぽくてアレだなあと。ただやっぱり、横浜で聴いたときに、田中氏はすげえって思いましたね。喉から天王寺璃奈なんですもん。本当に、喉から天王寺。これに尽きる。野田から天王寺は190円で15分。それは大阪環状線ですね。お粗末さまでした。
咬福論
今回のアルバムのソロ曲Tier1です(個人の感想)。この曲少し切なげなテンションノートの乗った減音程の和音(サビ前のCm7(♭5))がすごくいいんですが。でもそれだけじゃない。ライブの中では、栞子を解釈して、敢えてそうしているであろう少し苦しげな歌声が本当に素晴らしい。そして、何回か繰り返される、八重歯(存在しない)を引っ張るような小泉氏の振り付け、これが本当にたまらなかったですね。あと、リリックビデオの一枚絵に合わせた、がおーって感じのやつ(語彙力)。衣装も、キャストのスタイルの良さを十分に引き出していたのではないでしょうか。緑色の長い感じでなんかめちゃ良かったです。MCでも「八重歯頑張って伸ばしました」と言うほどには力の入った振り付けだったのではないかなと思います。横浜ではちゃんと聴き入りたいのもあったので、敢えてペンライトをあまり振らずに聴きました。けど一つ許されるなら、上がったD♭の音で、「絆残して」より「首筋押さえて」のほうがちょっと低く聴こえたのは、コード的になんかちげえなって思いました。前者がD♭7/C♭、後者がB♭mなんですけど、後者でベースからあきらかにDの音が聴こえるのでちょっと違和感があるんですよね。
Lemonade
ニジガクリスニングテストシリーズ第4弾。というかI’m Still…以外フル英語でしたね。やはり流暢な英語というのは独創性があって良いですが、それと同時に自分のリスニング力の無さを感じます。この曲では、サビの多少気の抜けたコールを、わーい(※”eyes”)って感じで言えるのがいいですね。この曲の演出で面白いなと思ったのがキックボード。途中で下手側から上手側に、わざわざキックボード(人力)を使って移動するのですが、ちゃんとセットに立てかけて、丁寧に駐車するのがなかなかシュールでした。テニスのユニフォーム風の衣装も結構良かったですね。
5201314
MC曰く「ごーにーぜろいちさんいちよん」でいいらしい。ちゃんと中国語読みしなきゃいけないのかと思ってましたが。この曲、横浜で化けましたね。なぜ化けたか。「Hun(-)ting For Love」のコールが、3回目の披露ということもありめちゃくちゃ声が揃っていたことと、曲調がKアリーナの重低音にチューニングされたスピーカーと完璧なまでに合致していて、臨場感が高まっていたからだと思います。これには筆者も思わず縦ノリ。前の客がここではじめてUOを折り出して、「それ!!!」となりましたね。私も、試しに持って行ったUOを便乗して折ってみました。
Waku Waku! Monday Morning
OVA特典の1年生曲。連番者は知らなかったみたいですが私も現地が初聴きでした。虹学の1年生ってなんかお茶目でわちゃわちゃしたキャラ付けがあって、個人的にはすごい好きなんですよね。りなりーとか意外に調子乗って変な発明作っててほしいし、栞子の真面目がゆえにズレてるところが面白いし、しずくが誕生日早いから年長者ぶってるけど結局1年生は1年生なところがかわいいし、かすみんはかすみんだし。そんな1年生が歌うこの曲は、4人で電車ごっこ的な列を作る振り付けが面白かったですね。ただ、研究室所属時からそうですが、オトナにとっては月曜日ってワクワクしないんですよ。特に研究室の時は月曜朝イチでゼミでしたし。なんなら愛知とか最終前のひかりで帰ってそのまんま翌日定時に出勤してますからね。そんな中でこの曲を聴けばワクワクする…といえば模範解答になるのですが、そんなわけないじゃないですか。愛知Day2のMCで前田氏が「これで明日の仕事や学校も頑張れますね!」とか言ってたので、「まあわかるけど、今触れるな!」て思いました。
Feel Alive
R3のOVA曲。正直愛知の時はOVA曲の存在全部すっ飛んでたので、「あっ」てなりました。スモークの上でキレのいいパフォーマンスを見せるR3の皆さま、本当にかっこよかったです。そして、KアリーナのLEVEL7から見ていると、すぐにスモークで満たされて、それでいて次の曲(横浜Day1ではWalking Dream)の前には撤収できているので、なかなかすごい技術だなと思いました。
ただね、この曲。静かなとこ(確か間奏)で叫ぶな!!!そこの観客!!!!たぶんLEVEL7の中央寄り!LiellaのUNIVERSEもそんな感じのアホがいて本当に困る。溜めがあるから沸くのが楽しいのであって、沸きポイントはきっちり押さえてくれ、頼む!
Twinkle Town(愛知)
確かにクリスマス曲だから使えるね、と思ったら本当に来てしまいました。1日目の段階でセトリ見てはいましたが。QU4RTZの4人が織りなすハーモニーはちゃんと綺麗で、4人ならではの重厚感がありましたね。そして、4人だからこそステージのマンションをフルに使い、満遍なく散らしていた演出が良かったと思います。軽快に2拍子で横ノリできる感じがめちゃよかったです。
サンタが町にやってくる(愛知)
童謡じゃねえか!やっぱりこういうところで進歩性、新規性を出してくる虹学は本当に面白い。そして、童謡なので侑ちゃんも歌える、という解釈を目にして、なるほどなと思いました。ブルーレイを除けば音源化は多分間違いなくされないのですごく貴重な体験になったと思います。この曲はトロッコ曲で、キャストが後方まで行っていました。それで後ろを見てみると、レーザーの演出で壁面にサンタクロースが描かれていたのが印象的でした。みんなも一緒に歌おう!とキャストが言いつつも、周りは特に誰も歌っていませんでした。思えばLiella3rdの「追いかける夢の先で」もそんな感じでしたし、案外どこに行っても「一緒に歌おう」は起こらないのかなと思いました(※筆者は不参加の、横浜Day2のW-ENのFly with Youは大合唱だったらしいです。いやーまじで行きたかった)。
Wawawa⭐︎What’s up!(愛知)
これ、OVAの「頑張りたいこと」のとこで流れてたやつですよね、確か。ハイテンポでノリのいい曲ですがコールが死ぬほどむずかしく、ついていけませんでしたね。
New Year’s March!(神奈川)
3日前ぐらいに唐突に試聴動画が出たので、来るとは思ってましたが。チェリーボムからの繋ぎで「次は新曲!」と叫びながらフラッグを大きく振る林氏がめちゃくちゃたくましかったですね。そして何より驚いたのが、バルコニーにキャストを散らしたことです。開演前に「命の保証はしないとかいう契約でいいからあそこ上がらせてくれないかなw」とか、「トロッコ通れる幅の通路なくない?」とか連番者と話していたのですが、まさかキャストを登らせ、トロッコの代用にするとは思いませんでした。新曲なのに特殊イントロ(林氏の掛け声のぶん、8小節ぐらいオフボーカルで前奏が追加)から曲が始まったと思ったら、まさかの明転。何が起きた!?と見上げると、左右のバルコニーにキャストが。これには思わず「そう来るか!」と唸りましたね。この曲はご存知の通り1月から12月までそれぞれのメンバーが歌うのですが、「あれ次歌ってるキャストどこだ!?」と目で追っている間に次の月になっちゃっていましたね。また新曲であることもありますが、ところどころに挟まる「Yes!」のコールも画面に表示されたおかげでよく声が出ていたと思います。
昨日発売になったのでついでに曲について少し語っておこうと思います。一部には「ラブライブ版日本全国酒飲み音頭」とも呼ばれるこの曲は、タイトルを信じるならば「6/8拍子のマーチ」にカテゴライズですね。まあ、にしては速いんですけど。この曲の面白さは、「ほぼT-S-D-Tとカノンコード、それから王道進行しか使っていない」のにも関わらず、不思議とクセになるところだと思います。使っているコード進行が似ている曲で言えば2012年の課題曲IV「希望の空」の第2マーチなんですよね。あれも当時、「あっ王道進行だ」って思ったことを強く覚えています。指導者の命でコンデンススコアのコード解析して配ったんですけどあんまし使ってもらえませんでした。まあそんなわけで、希望の空の第2マーチを-2半音するとNYMの5月/11月にハマるんですよねこれ。そもそも青ジャンみたいにラブライブ!自体カノンコードばっかりというのは置いておいて。閑話休題。ではなぜ癖になるかというと、2段転調と、さまざま挟まる効果音のおかげではないかと思います。2段転調は、5月/11月でKey=D♭で王道進行を決めた後、D♭(omit3)/A♭のパワーコードを挟み、ドミナントの代用とした上でAに持っていって、Key=Eで王道進行をもう1発。ここではフラット系の調からシャープ系に一時的に動くことで切なさ、不安感を演出し、最後のC♯mをドミナントとしてF♯に移り、F♯/A♯→B→C♯と上行し、これをD♭と同義に捉えればまたドミナントになるので満を持してkey=G♭への転調。そういえば最終的にフラットが1個増える転調もなんか課題曲マーチみたいですね。サビ前の2段転調はネオスカもそうですが、非常に効果的なアクセントになっていることが分かりますね。もう1つの「効果音」は、特にoff vocalで聴くとわかりやすく、キャラや季節の特性を織り込んだ小物が鳴っているんですよね。1月、璃奈パートでは電子音による装飾。5月、栞子パートでは和楽器。7月はハワイアンなウクレレと波音、8月は歌詞に合わせ風鈴。9月は虫の音。10月は運動会の歓声?11月はエマのスイスを意識したと思しき音色(楽器わからない。ごめん。)に、12月はスレイベル。他の月もあって欲しいですが私は聞き取れませんでした。こういった細かい工夫がとてもよいですね。ところでこの曲がコラボしているゲームが3月末でサービス終了するらしいですね。
Happy NewYear! Days(横浜、原曲Happy Nyan! Days)
もーいくつねるとーおしょうがーつーとか言い出すのかと思ったら、まさかの自前楽曲の替え歌。去年に比べ、恥を捨てて「にゃー」ってコールできたんでよかったです。とはいえ、「はっぴーにゅーいやでいず」って替え歌は多少無理があろうと思われましたね。途中からキャスト全員が集合して、終わったタイミングで全員猫耳で「あけましておめでとうございます(あけおめ、だったかも)!」と集合するのはいい演出だと思いました。なんかカウントダウンコンサートにいたような錯覚を覚えました。ところで前曲のNew Year’s March!でバルコニー(特にLEVEL 7相当)にいたキャストは猛ダッシュしてきたのでしょうか。気になりますね。
Go Our Way!
コールむずっ。予習して行ったんですけどそもそも舌がもつれますね。ちょっと露出多めでカッコいい衣装だったのもさることながら、「アニメMVとのシンクロ」を感じられて良かったです。コールむずいんですけどね(2回目)。おーえあ、おっおっえあー、のところがすごく楽しいですね。
Just Believe!!!
実家のような安心感。
Fly with You!!
これもライブで化けた1曲じゃないかなと思います。まず、背景映像。これは一説には新北九州空港連絡道とも言われていますが、洋上の空港へ向かう映像でした。そして、メンバーアイコンのあしらわれた飛行機が軌跡を描きながら飛んでいくような映像だったのですが。ところどころ、ニジガク空想世界旅行の絵柄がモチーフになったような演出もあり、ここでこれを使ってくるのか、と思いました。そしてなんと言っても、この飛行機の演出が、現実世界の会場である中部国際空港とリンクしているような気がして、非常に感動しました。院生の頃、虹ヶ咲のアニメ(2期)に精神を救われたこと、そして「好きなこと、好きなようにやることの良さ」を思い出させてくれた、このコンテンツとの関わりを思い出して、思わず涙してしまいました。特に、「中部国際空港」を意識してライブに行っていたこともあり、現実世界と不思議と混濁してきたのもまた、感情に訴えかけてきたような気がします。特にめっちゃコールがあるとかそういう曲じゃないんですけど、Cメロのクラップからミアパートの「最高へFly(ネイティブ発音)」、璃奈パートの「最高のsmile」へ流れ、高音ピアノの対旋律を経てベースが復活したのちに、1小節の無音を挟みラスサビ。そして、満を持して発射される銀テ。この一連の流れは感情に激しく訴えかけてくるものがありましたね。なんならここの2拍目、ジャンプしていいですよね。横浜では跳ねました。最高のもっと先へ、もう辿り着いていると思います。間違いなく。ちなみに愛知でめちゃくちゃ銀テ降ってきました。多分5本ぐらい手に入ったかなって。ライブ名が印刷されていたので良い記念になりました。
アンコールメーター
(愛知)こぼすな。(横浜)てか食うな。
LUmf(愛知)
実家のような安心感(2)。
ソロメドレー: あなたの理想のヒロイン→My Own Fairy-Tale→ヤダ!(愛知)
ヤダ!を現地回収できてよかったです。と思ったけどにじたび福岡でもやってましたね。前2曲は歌い込む感じの曲だったので、アンコールでありながら多少落ち着いた気持ちになれました。「誰がくるかな?」のワクワク感が結構よかったですね。
Sweet Eyes(愛知)
まあ確かにラブソングをコンセプトにしたら入るかな、って感じですね。正直なところあんまり印象がないです。
L!L!L!(横浜)
これ前奏めっちゃ早口よね。アルバム表題曲でありながら現地初聴きでした。当然衣装も初見でした。今は亡きスクスタの3D絵とのシンクロを感じました。
ソロメドレー: 友&愛→First Love Again→声繋ごうよ
友&愛の曲名を最初1分ぐらい思い出せなかったのは内緒。Request for Uに引き続き、愛さんらしい明るさを存分に発揮した村上氏のパフォーマンスがよかったですね。対照的に、First Love Againはしっとりと歌い込む喉から天王寺こと田中氏がとても良いパフォーマンスを見せていました。愛知Day2のリベンジとしてもなお、かなりの完成度でした。声繋ごうよは、ライブが終わった後に不思議と口ずさみたくなるような、そんな1曲でしたね。これも現地初聴きでした。
TOKIMEKI Runners
実家のような安心感(3)。そらJB, (Day2)LUmf, トキランは強いわ。ありし日のロペス筒香宮崎ぐらいの感じ。宮崎はまだ横浜いるけど。
恋するMagic!!(横浜)
まさか、また現地で聴けるとは思わなかったです。確かに、ユニットの中でDDだけが曲を披露していなかったので理にかなってはいますが、この曲を持ってくるあたり、最大多数の需要を分かっているなと思いました。連番者はLove Triangleの方が好きって言っていましたが。毎度お馴染み村上氏の久保田氏へのアピール営業は今回もきっちり光っていましたが、DDライブのときほどの衝撃はなかったですね。耐性がついたということもできますが。
わちゅごなどぅー
にじたびと異次元で練度を高めた甲斐あってきれいにアホになれました。少なくともニジガク随一の頭を空っぽにできる曲だと個人的には思っていて、ゆえに何も考えなくてよかったのですごく楽しかったです。
告知: にじよん2(愛知)
キャストをして「さっきの(楽曲としての)わちゅごなどぅーより声出てたよね!」と言わしめた告知。予告映像に繚乱だったり侑ちゃん増殖だったり、ツッコミどころは万歳でしたが、なにより新作の告知があるというのはすごく嬉しいですね。っしゃああああ!!!って叫んでしまいました。再放送の告知は、まあ、おおー。って感じのテンションでした。
OUR P13CES!!!
これはサビ後半のクラップがめちゃくちゃ楽しかったですね。全体のテンションが上がってくるところでのクラップなんでめっちゃ鳴らしました。映像も僕光メソッドをわかりやすく表現していてよかったです。面白かったのは、(公募で)一緒に歌詞を考えた方々のハンドルネームが全て画面に流れてきたところです。あまりにも爆速すぎて笑いました。なんなら横浜だと小さくて読めませんでした。
SINGING, DREAMING, NOW!
満を持した最終曲はこちらでした。背景の映像は、OVAのエンディングでもお馴染み、実写写真に、ポラロイド風の枠にハメられためばち氏作画のキャラ絵を次々重ねていくものでしたね。劇場版名探偵コナンのエンディングもこんな感じだったと思いながら、変わり続ける街、臨海副都心において、確かにそこに虹ヶ咲のキャラがいたと錯覚させるに十分な実写とのマッチ具合に、やはりラブライブにおいてはコンテンツツーリズムも重要な柱であると改めて噛み締めていました。なんなら秋に会社の研修に向かうために歩いたあたりも出てきていて、ちょっと懐かしくなりました。
熱く語り合える君に会えてよかったホント嬉しいよ
SINGING, DREAMING, NOWより
目指す場所それぞれの想い 違うからいいんだね
友人とそれぞれの「大好き」を熱く語ること。けっしてそれは必ずしも一致するものではないが、それぞれが信念をもって「好き」を持っていること。その個性同士の反応こそが世界を豊かにし、共創の芽を育むということ。いろんな人がいていい、筆者はそのことを忘れかけていた。
なんて物思いに耽っていたら、「みんな大好き!」をコールし損ねました。このオタク、馬鹿である。大馬鹿ものである。バカチカだよ。
いや本当にアホすぎますね。このせいで若干の後悔が残っていますし。それはともかくとして、歌詞まで噛み締めると、本当にいい曲ですね。
繚乱!規制退場(横浜)
まさかここまで派手にやるとは思わなかったですね。終演後、いざ撤収準備をしようと思ったら、まさかの暗転。そしてバチバチにレーザー照明を効かせながら現れたのは、久しぶりの規制退場ニキ(最後に筆者が見たのはDDのライブでした)。「ここから帰るには、横浜駅か」「「「新高島!」」」という歌詞は、ある意味忘れられないです。人生で新高島コールすることはおそらく今後絶対にないでしょう。あったら困る。そして、なんか最前列だけ歌詞中で帰してたような気がして面白かったです。終演後ということもありまさに無法地帯で、ある意味会場はとても沸いていました。私も叫びました。ついでに折り残したUOも折ってました。繚乱1回終わらせた後は「規制退場をやりたいと思った時から、きっともう始まっていた」との発言の後、普通に真面目に規制退場。何気なくアニメ1期の名言を引用する規制退場ニキのスタイル、今回はまあまあよかったと思います。そして、この演出で客が団結したのか、いざ自分の退場順が来てからも、駅まで比較的スムーズに歩けたような気がしており、実際終演45分後には横浜駅に到着できていました。Kアリーナにしては早かったと思います。一つ言うとすれば、筆者の現地初の繚乱がこれでよかったのだろうか、というところですねw。
補遺: MCにみる「憑依型」と「預言者型」
MCを聞いていると、なんとなくキャストが「憑依型」なのか「預言者型」なのかが見えてきます。「憑依型」は大西氏に代表されるような、キャラになりきるようなタイプで、例えば横浜Day1での果林のコーレスに対し、幼馴染ブロックを決めてくるような振る舞いが出てくるような感じだと思います。村上氏も、特に久保田氏の演じる果林との絡みにおいては、こちら側の要素が強いのではないでしょうか。一方、キャラを演者自身が再解釈し、演者自身として聴衆に伝える「預言者型」は、鬼頭氏がその代表例だと思います。「あなたが幸せなら良いって彼方ちゃんは言っているけど、聴衆の”あなた”もちゃんと彼方ちゃんを幸せにするんだよ?」といった言及が非常にわかりやすかったのではないでしょうか。あくまでキャラとは別であって、キャラを解釈したうえで、それを演者自身の人格に落とし込んで出力する、といった印象を抱きました。ほかには林氏もこちら側ではないかなと感じました。別にどちらが良いとかいうわけではないのですが、演じ方一つとっても、なんとなく大まかにカテゴライズできそうなのは興味深いなと思いました。ただ一つ謎だったのが、指出氏の「ひまわりに乗り移って見てる」みたいなやつでしたね。
結言
最高のもっと先を、この年越しにあたって虹ヶ咲は見せてくれました。他方、アニメ展開も、はっきりと「完結編」と銘打たれるなど、ある程度先が見えてきてしまっている面もあります。そして虹ヶ咲の物語が終わるとき、筆者もライフステージを考えるべき年齢に達しているものと思います(すでに達してるとかもう遅いとか言わない)。その時どうなっているのかは分かりませんし、予想したところで何にもなりません。舞台地域である臨海副都心でさえ、思った通りに開発が進んだわけではないですし、定期借地権の兼ね合いから、今まさにアニメの舞台ですら再開発が進んでいるところです。元を正せば今のビッグサイトの辺りは貨物鉄道のヤードになるはずでした。さらに言えば、オフィス進出が不景気で進まず、都市博の中止などの紆余曲折を経て今の臨海副都心は商業地中心の地域になり、さらには高層住宅の開発へとシフトしているのです。何が言いたいか。世の中、計画通りにはいかないということです。そして河村監督も、「虹ヶ咲は変わり続ける物語」とXでポストしています。だからこそ、変化を恐れることなく、それと並行し今を大切にしながら、これからも虹ヶ咲にとどまらずたくさんの趣味を楽しんでいきたいと思います。
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