九州・沖縄旅行記 終. 全体を振り返って

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旅行全般について

現実逃避と現実

仕事がなかなかしんどくなってきたこともあり1、「南国のリゾートに逃げる」という期待を持っていたし、未踏の地ということで大変なワクワクを抱えていったのだが、別に沖縄は外国ではない。だから別に非日常を言うほど味わえるわけでもない。ましてや、プロ野球キャンプは人が多いこともあり、特別感は期待したほどは無かったかなと思う。ただ、これに関しては期待値が高すぎたのかなと思う。

沖縄の交通

レンタカーがないと無理。モノレールがあるとは言うが、那覇、浦添市内のそれも限られた地域にしか走っていないし、そもそもモノレールは大して速くない。

逆にレンタカーさえあればかなり行程の自由度は高いし、読谷以北の58号はかなりの速度で流れていることも確か。沖縄自動車道を使うかどうかは、今にして思えば急ぎたいかどうかよりも目的地に依存するかもしれないと思った。沖縄自動車道は本土の高速よりも料金が低廉に抑えられているのも特徴的2といえる。那覇〜名護に鉄道を通す構想があるようだが、少なくとも読谷以北で元が取れるかは怪しいと思う。

また、米軍人の車であるYナンバーの車が多いことが特徴的であるといえよう。事故ったらヤバいのは確かだが、運転マナーが悪いかというと別にそうでもないと思った。

なお那覇都市圏は、特に平日朝夕に激しく渋滞するのでそこは要注意。

沖縄の気候

寒いじゃねえか。っていうか、風が強い。風が強いので気温よりも寒く感じる。かと思えば一気に暖かくなったり。雨雲とかも含め情緒不安定にも程がある。ただ車移動が主体であればコートとかは車内に置きっぱなしにできるので、厚め側に寄せたほうが良かったかもしれない。あと晴れなかった。

観光の総括

中北部については沖縄観光スターターキットを履修できた。南部については、糸満方面に足を伸ばせなかったので次回への宿題とする。

また今回、同行者がいるので普段より細かめに旅程を決めたが、それが逆に細かすぎたかもしれないとの意見を頂いたので、今後の参考としたい。

現地の生活を想う

特に北部地域は観光地然としており、備瀬などは少し古めかしい、未舗装道路もある町並みが特徴的であったと感じた。一方で、そこで暮らす人々にとって、それは当たり前のものである。我々の非日常は、当地の日常である、ということを改めて考えるきっかけになった。これは、特に居酒屋に入って、勝手に耳に入ってくる近隣の卓の会話を感じると、特に顕著である。

があくまでそれは北部地域に限った話であって、中南部地域は普通にそのへんの東京近郊と変わんないし特に驚きもない。丁度、おととし訪れたエンゼルスタジアムが実質神宮球場であるのと似たような感じだった。

マイラーとして

今のJALのステータス稼ぎは、国内線においては搭乗回数が鍵となる。なので、長距離路線である羽田-那覇線を乗ることにメリットはあまりなかった。福岡経由を選んだことで面白い旅にできたと思う。

再考・えいがさき

虹ヶ咲に限った話ではないがコンテンツツーリズムは近年の旅行や観光振興の中で一定程度の地位を占めるようになっていることは言うまでもないだろう。とはいえ、現地を訪れることでいくつかの示唆を得たような気がする。

距離ガバ

全員が全員距離ガバすぎ。絵になる土地を選んだ結果、作中では瀬底と北谷をシャトルランしている。その距離66kmは、東海道線で言えば東京から平塚の少し先に相当する。この旅行記でも指摘した通り赤嶺天・石嶺小糸は備瀬から宜野湾まで通学しており、この距離は東京から国府津あたりに相当する。観光プランを組み、そして現地を巡りながら、ちょっと現実味がないな〜、と思った。

スクールアイドルGPXとプロ野球キャンプの類似性

もともとファンタジー性の強い虹ヶ咲であるが、土地全体が協力して交通手配もしたり、そこらへんにいればサインや握手を求められたり、という描写は率直なとこ「うーん?」とは思ってはいた。ところが、2月の沖縄では現実でもそういう状況が発生している。そう、プロ野球キャンプである。サイン列は言うに及ばず、ヤクルトの浦添や中日の北谷は観客向けのバスがある。なるほど確かに野球殿堂博物館を乗っ取った3アニメである。と考えると、作中の描写にもある程度の説得力もあるのかな、と思うようになった。

楽曲への感情移入度の上昇

那覇空港の展望デッキや美ら海水族館など、実際のステージを見ることと、そして卒業間近の気候を肌で味わうことで、楽曲への感情移入度が上がった。帰った後に届いていたブルーレイを再度確認した時に、五感で味わった沖縄の空気を思い出し、そして彼女らが何を思い歌ったのかを想像する材料とさせてくれた。

終わりに

初めての沖縄であったが、やりたいことの6割ぐらいはできたと思う。残りの4割は南部の観光地とヒルトンと、ほかの離島訪問である。

この記事を書いている現在(2025/2/22)、関東はクソ寒いし仕事も辛いので、やっぱりまた沖縄に逃げたい4割の積み残し事項をやりに行きたいと思う。

  1. しんどさは現在進行形で加速中 ↩︎
  2. 沖縄道特別割引(ETC限定、2025年3月31日まで) ↩︎
  3. 2期5話 ↩︎

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