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続いて、5・6号車(70-025,70-024)の整備へ移る。
5号車
この車両はマイクロ製、70-035に車番変更を施す作業がメインとなる。
Mr.カラーうすめ液を綿棒の芯にしみこませ、適度に力を入れてこすることにより車番をはがすことができるので、前回も利用した世田谷総合車両センターの「りんかい線側面車番インレタ」および「りんかい線側面標記インレタ」を用い車番変更を行った。なお、こすりすぎると下地の銀色塗装までダメージが行くので慎重に行う必要がある。
マイクロ製の車両はドアコックの印刷が大きく、トミックス製の車両との外観の統一を図るため、ドアコック印刷もあわせてはがし、世田谷総合車両センターのインレタに置き換えた。その他、所属標記・TWRロゴ・エンド標記・号車番号については種車のものをそのまま利用した。貼付のポイントは前回記事に同じである。



その後エアダスターを軽く吹き埃を飛ばし、屋根と妻面をマスキングした上でクリアーを吹いて車体は完成となる。マイクロ製の車両の場合、屋根と車体が一体構造構造であるのでマスキングが必要となる。

また、窓ガラスパーツについて、車体外側から向かって右側の長い窓は開閉化改造が行われているので、それにあわせて所定の位置にマスキングをした上でGMカラー10番を爪楊枝で塗布することで窓の桟を再現した。縦方向の桟は窓左側から4.5 mm程度の位置、横方向の桟は上下中央である。あわせて優先席ステッカーも貼付した。

下回りについては、本来機器更新を再現する必要があるが、動力ユニットは高かったのでそのままで妥協。KATOカプラーへの交換のみ行った。

マイクロ製動力車の場合、アーノルドカプラーを90度ひねり上方へ引き抜き、そこにKATOカプラーを90度回転させた状態で押し込んだ後ひねることで換装が完了する。ただしカプラーが垂れ下がり安定しないので、実際に走行させる時には、連結時にコツが必要となる。

以上の作業により完成し、行先シールを貼付した5号車を、図7に示した。本稿執筆時点で室内灯は未着手であるが、マイクロ製車両もTOMIX製車両と基本的に構造は同じであるので、室内灯の製作方法もほぼ同じである。ブリッジダイオードの接続場所が、下回りのバネ用の穴の位置の兼ね合いで多少動く点のみが異なる。
6号車
こちらの車両は機器更新を再現するために、ポポンデッタで適当に手に入れた相鉄11000系の床下を加工し取り付ける作業が入る。本来は、モハE217やモハ209(房総)などが手に入れば加工が要らないはずなのだが、近隣に在庫がなかったので11000系で妥協した次第である。世代的にはE233系世代なので、ちょうど209世代の更新と近い見た目であるのがポイントだ。

床下機器の加工は実車写真および動画を参考に行った。まず海側は、四角で示した部分にあった箱をニッパーおよびリューターで削り取った。残した箱も若干実車と違うが、雰囲気はこんな感じになった。

山側については、図9中赤四角で示した部分を切除、黄色四角で示した部分は機器の羽根のような部分を切除の上、網の表現をリューターで削り取った。加工しました感が満載だが、床下なのである程度は妥協ということで。また、マイクロ製車両はガラスパーツの張り出しが大きいので、それを避けるために床下パーツの一部を切除する。


・内側2つ×2面の、ドア部分のパーツをを切除(赤四角部)
・外側2つ×2面の、ドア付近のパーツを削る(黄色四角部)
・ロングシート表現を、さらに外側の部分の上端とツライチにする(緑四角部)
以上の加工を行うことで、車体と下回りが支障なく嵌るようになった。基本的に見えない部分なので切除加工は割と雑である。
車体の加工については、5号車と全く同じプロセスとなる。


次回、いよいよメインとなる先頭車の加工、の予定。予定は未定。
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