[ネタバレ注意]「劇場版 響け!ユーフォニアム 〜届けたいメロディ〜」レポ

こんばんは。最近垢IDで遊ばれがちな管理人でございます。

ユーフォ2期劇場版を見てきましたのでその感想を書きたいと思います。
以下ネタバレ注意。

・全体
総集編と銘打った割には新規カットが多くて良かったなと思います。また鍵となるシーンも再録のためか、TV放送時と違った印象でした。演奏シーンは関西プロヴァンスノーカット、駅ビル宝島ノーカット、全国三日月ノーカットとお腹いっぱい。また、くみあすメインということもあり、墓参りやのぞみぞなど関わらない部分をばっさりカットしていたのも、窮屈感を軽減できて良かったかと思います。

他方、合宿と文化祭の時系列がひっくり返っていたのには驚きました。パンフレットには「構成上の理由」と書いてありましたが、秋合宿というのは少々違和感が拭えないかなと思いました。まぁ、2015年はシルバーウィークがあったため、そのタイミングで合宿は不可能ではないですが…

また、劇伴が大幅に入れ替えられていて、「響け!ユーフォニアム(楽曲)」(←重なる心)のアレンジがその多くを占めていました。

全体としては、「ユーフォ2期を別アングルで見た感じ」といったところでした。また、時系列変更の影響もあり、再使用シーンも新たな気持ちで見られました。さらに、適宜新カットが挿入されたことにより、くみあすの物語としてアニメよりもスムーズで理解しやすくなってきていたと思います。

以下、順番に思い出しながら感想を書きます。

・OP〜北高祭
頭はいきなりあすか小学生時代の新規カット。宅配便で来るところが詳しくなっていました。その後、関西大会のプロヴァンスノーカットで、ここにオープニングのスタッフ紹介を入れていたのはよくできていると思いました。

文化祭は演奏前後の場面が追加。体育館の外待機だったり、「大きい楽器はあとで片づける」、「男子お願いします」、という吹部あるあるがここでも出てきました。また秀久美を期待させる描写もいくつか。

・合宿〜駅ビル
合宿の時期が変わったのは前述の通りで、これを除けば印象に残った新カットは少なかったかなと思いました。他方、駅ビルコンサート関係では京都駅の空撮カットが増えたりしていましたが、やはり何といっても宝島ノーカット。これはデカイ。正直本作で一番デカイ。アレンジ曲ながら現代吹奏楽では非常によく演奏される曲である、宝島をフルにしたというのは非常に良ポイントかなと思いました。それと[A]、[E]の低音がめっちゃ響いていました。けど[A]って1,3拍目キック入ってたっけ?
それと、駅ビルの搬入で音を上げる臼井ひとし君が良い味出してたなと思いました。

・あすか騒動
このへんは、重要な部分での台詞回しの尺が伸びていたような気がしました(気のせい?)。この伸ばしが非常に重要で、単なる総集編から一段ステップアップしている理由かなとも思います。また新規カットも少々。とくに、あすか家の中のものが目立ったかな、と。個人的には、葵ちゃんの出番が1期劇場版みたいにカットされずに済んで良かったかなと思います。アニメでは10話にあった涙の説得シーンは改めて述べるまでもないでしょう。山ですね。

・麻美子
これも、あすか関係と同じように、台詞伸ばしと新カットがあったような気がしました(流石にちゃんと覚えてないし、BDなりなんなり買って検証したいところですね)。麻美子とあすかの対比というのはやはり重要だったかなと思いました。

・全国大会
ここの三日月がノーカットになりました。ただ、シーンとしては5話の関西三日月と構成が似ているなとも感じました。内容こそ違えど、Tp-Soloの裏で回想が入ること、譜面に寄せ書き(これもあるある!ちなみに僕は譜面を後輩に捨てられた!)や写真(これは無かったかな…)といった構成も5話とそっくりでした。もちろん背景のホールこそ尼崎から名古屋に変わっていますが。この全国大会部分でもまた新規カットが多かったかなと思います。特にあすか先輩。
余談ながら、3年生トリオが喫茶店に行こうとしていますが、やはり名古屋だからコメダなんですかね。

・卒部会/卒業式
この辺はアニメ本編でも筆者は泣きました(マジ)。ここいらはエピローグ的面ももつからか、比較的原作準拠だったように思います。
個人的には、北高祭の場面もあったので、ヒミツの話から「とある冬の日」を回収してくれるかなと期待したのですがそれはならず。

・エンディング
サウンドスケープのTRUE + Wind Orchestra Ver. スライドショーは2期アイキャッチ。1期の乗降禁止おねーさんみたいなアイドルは現れませんでした。

リズと青い鳥の予告
正直これに割と持ってかれた感じがヤバいです。
まず、予告のユーフォ色ゼロ!「なんじゃこりゃ」って思うわけですよ。で、「リズと青い鳥」って、翌年の自由曲だよな、と思うわけですよ。
これはもう期待するしかないでしょう。来年ののぞみぞ新作。観に行きますよ、もちろん。
こんな感じで最後に衝撃を残していく戦法、ある意味上手いなと思いました。

・その他小ネタなど
・シンバル順菜の躍動感は未だ健在。プロヴァンスでも三日月でも、そして宝島でも。
・京阪電車も新カットあったかも?あと走行音が妙に存在感があった。
・背景にJRWの211系6連が走ってる。みやこ路快速かな?
・宝島の堺さんの笑顔が最高すぎる。結婚したい。
・全国行くバスの亀山ジャンクション標識も健在。こういう細かい作画がほんと好き。余談だけど、北宇治の全国大会行くバスは宇治東→E88→瀬田西→E1→草津→E1A→亀山→E23→名古屋西だと個人的に思ってる。
・各所で混じる部員のざわめきがちゃんと聴けるのは流石映画館。
・駅ビルコンサートに葉月家族っぽいのがいた?

 

思えば、1期3話ぐらいのときに、Twitterのトレンドに上がり始めてふと見始めた「響け!ユーフォニアム」シリーズ。その、吹奏楽経験者のトラウマを絶妙に掘り返しつつ、青春に思いを馳せられる上手い構成に、そして何といっても低音パートを主役に据えていること。

チューバの良いところは、良いところがないところだ。
—後藤卓也

のような名言もあり、チューバ経験者である筆者にはたまらない、ピンズドなアニメでありました。
そして、研究室の同期にもユーフォ好きがいて非常に嬉しく思います。

もう一回ぐらい今回の映画見ようかな。あと宇治行きたい。


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