そういうわけで、行ってきました。にじたび福岡。自分で言うのもなんですが、ついにライブのために飛行機で遠征するほどの重傷オタクになってしまいました。今回は今までの堅めの文章からちょっとテイストを変えていってみたいなと思ってます。2公演分細かくレポするほど覚えてないっていうのもありますが。
時は1ヶ月ほど前。JALの6600円セールでどっか行きたいなと思ってた私。福岡空港のアクセスが良すぎるせいで相対的に価値が下がっている北九州空港。そんな北九州でちょうどいい時期ににじたびの公演がある。これは行くしかない!というわけで、JALの争奪戦に参戦。結果、往路は6600円セールを無事確保できたものの、復路はスーパーセイバーの15,000円。でも均せば片道10,000円なのでヨシ!というわけで、にじたびの福岡への参戦を決定したのだった。
Day.1
にじたびは羽田の保安検査場から始まっていた…!搭乗口で待っていると、妙にカバンから飛び出たフラッグだったり、見覚えのある黄色いプリントがなされたTシャツだったり。あるいはカバンのチャームだったり。そんな妙な連帯感を覚えながらも搭乗したのはJL375。正直、FR24だとよく遅れる系の便だったのでめちゃくちゃ心配だった。けど当日は定刻で飛んでくれたのでよかった。北九州に着陸した直後、横には5分続行のスターフライヤーが到着。その結果発生したものは、2つの到着便から吐き出される大量のオタクと一般市民。その結果、小倉駅行きのバス1台目は満員になってしまった!そして筆者は補助席送りに!1台目に乗れただけまだマシだったものの、補助席に乗ったのなんてマジで小学生の遠足ぶりかもしれない。定員55人ぴったりを乗せたバスは約30分ほど高速を走り、着いたのは小倉駅の新幹線口。筆者はここで降車した。ここには、サブカルチャーの拠点といっても差し支えないであろう、「あるあるCity」があった。あるあるだけに。前田佳織里さんのサインが入ったエレベーターのドアがあったり、漫画博物館が上層階にあったりした。大西さんは凱旋公演だったのに前田さんは凱旋公演にはならなかったのは、スケジュールの都合で仕方ないとはいえ多少勿体無いなと思った。しばらく散策したのち、シェアサイクルで会場の北九州ソレイユホールへと向かった。暑い中小倉駅から徒歩行軍をするオタクの群れを横目に、電動自転車で快調に会場へと向かうのはまあまあ気持ちよかった。所要17分で、あと2分速く走ってれば70円安かったんだけどね。
会場では物販で福岡の印刷が入った安全ピンのついたチャームを購入。あとは、入場後にフラスタだったりパネルを見物しつつ、割と早めに中に入った。今回の席は2階中段・中央付近だった。名古屋よりも傾斜がきつく(ハマスタのウィングぐらいはあったと思う)、おかげで前の人が邪魔になることなく見れたのでよかったと思う。
そして、イベント自体の見どころはというと、トークパートではなんといっても相良さんの飛行機乗り過ごし事件。バスで来たというキャラ設定を早速ぶっ壊していくストロングスタイルであるうえ、さらに林さんとの晩御飯の約束をすっぽかすという暴挙。そんな出オチMCから1日目は始まった。そういえば林さんが「遅くても明るい」と言っていて、2日目の公演後帰る時に筆者も確かにそう思った。お便り紹介コーナーでは、各人の第一印象の話をしていて、内田さんが健気でよかった。あと次週のOVAの見どころを聞かれていて、全員「担当キャラがかわいい」と言っていた。そりゃネタバレなしだったらそうなるわ。レジェガク2は、全日程終了までに点数をうまいこと貯めなければいけないのか、かなりの露骨な調整が入っていた。今回初参加の相良さん・田中さんにレジェガク2がなんたるかを叩き込む残り2人が面白かった。にしてもこのイベ名古屋の時かなり厳しく点数減らしてたよな。櫛田神社の力石でステータスが一気に30上がるって流石に甘くなりすぎでしょうける。にもかかわらず、14(ゲームオーバー)RTAか?ってレベルで選択肢を踏んでいくキャスト陣、さらに何事もなかったかのように秒速でコンテニューするキャスト陣。ゲームってなんだっけ。あとはにじたびのご当地ネタだが、ほとんどが博多のネタであった。小倉から博多って60kmあるぞ。横浜から小田原ぐらいあるぞ。にじたび横浜公演があったとして、ご当地ネタで蒲鉾とか箱根温泉が出てきたら、それは違うだろってなるぞ。いいのか福岡県民それで。馬出も博多だぞ。なんかこう門司港レトロとか八幡製鉄所とか、そっち方面なかったんか。2日目昼にやってたらごめん。今回の公演は、ここまではかなりサクサク進んで、すぐ舞台転換になった印象が強かった。
舞台転換の映像は虹色インタビュー。これ観たくて(前回見てないから)2日目の昼以外の公演を選んだまである。登場キャストは前田さんで、ガールズバンドを組んでた話とかが面白かった。「自身(キャスト)のユニット内での立ち位置は?」と聞かれ、「ちっちぇえw」とだけ答えていたのが最も印象に残っている。あと、時々デカリボンを映すので、誰が答えているのかは伏せている体になってはいたのだが、隠す気ない茶番だろwと思った。
さてライブパート。今回のライブパートは、かなりチルいセトリだったかなと思った。まず初手がI’m still…である。のびのびと歌う内田さんが衣裳も相まってかなり良かった。珍しくスタンドマイクを使う曲であった点も印象深かった。前回聴いたトイドと対照的で、噛み締めるように聴けて良かったよね、内田秀さんの歌声。その次がダイアモンド。まあこれは盛り上がるよね。間奏のL!O!VEかすみん!のとこね。ここは、一度フェイントがかかるということを強く意識していれば生き延びられるが、にしても他の部分のコールもややこしすぎてかなわんわコレ。この曲はよく叫んだね。逆にこの公演で叫べる曲がこれとわちゅごなミラステぐらいだったけど。次がせつ菜のヤダ!。これはね、現地で回収できて良かったですよ。もともと個人的に大好きな曲だったし。デッ、デッ、ほーらほらいくよー、のイントロでもう、「っしゃああああああ」ってなりましたねこれ。黒基調の衣裳と、ちょこまか動き回る感じが印象的な一曲だけど、「はなさなーい」とかそのへんを言うのかどうかがコンセンサス取れてない感じ。まあ現地でヤダ浴びれた時点でもう最高なんですけどね。Gaussian4回ぐらい回してExit Statusが0になったときぐらいの嬉しさはあるよね。あと林鼓子さんの歌い方ちょっとぬるっとしてた感じだったとは思った。やーだーやーだーのとこが、連続的に音程変えてきてる感じがした。最後の田中さんはアナログハート。これも、楽曲に結構集中して聴けた感じで良かった。田中ちえ美さんの歌声は結構ちゃんと天王寺璃奈してて、トークパートのカメラでフォーカスされた時の咄嗟のセリフといい、技術力が光るなあと思ったね。全体曲はミラステ→わちゅごな。ミラステは、せつ菜とかすみが揃うと冒頭は原典通りになるんだなという気づきを得た。一方、福岡特有感はそんなになかったかな。「みんなのことだいすき」が博多弁になってたぐらいで若干尺あまり気味だったかなと。わちゅごなはメンツが違うぐらいでこないだとあんまり変わらない印象。客目線では振りコピに慣れたけど。Liella 3rdのあたりからちょくちょく話題になってた「ヒトリダケナンテエラベナイヨー」をオタクが叫んでいいのか問題については、林鼓子さんが「侑がいないですからね、みなさんが侑の代わりに叫んでくれてると思っています。うれしいです。」的なことを言っていたので、ある意味これが公式見解なのではないかなと思った。わちゅごなの後でMC。ここでの印象は、田中さんが肩出し内田さんの二の腕を掴んで興奮していた一方で、相良さんの二の腕を掴んで小声で「まずいよ…」とつぶやいたことかなと。そして、このあとも盛り上がっていけますかー!?のMCとともに次の曲へ。いや、ここでは盛り上がろうとしたけどね。流石になんか騒ぐ曲じゃないのが来ちゃったもんだから、振り返ってみるとなんともいえない、そんな次の曲はトワイライト。歌詞がめっちゃモニターに出てたのと、右下にレインボーブリッジがずっと置いてあったのがウケた。ステージの段に座ってつんつんしたりする演出は良かったですね。からの最後の曲が永遠の一瞬でした。永遠の一瞬はね、個人的には微妙でしたね。これはなぜかというと、冒頭の輪唱パートの音程が妙に引っかかったから。改めて音源聞いてみると、アウフタクト抜いて2小節目ってカウントでいいのかしらね、歌詞で言うと「やがていつかは」の部分。ここで主旋律のBの伸ばしと、対旋律のC♯からの下りが衝突するんですよね。長2度で。でここのコードがB/D♯なものだから対旋律が結構浮いちゃうように感じてしまう。だから主旋律側って正直声張らない方がいいと思うんですよ。ライブ音響だと若干の音程のズレも相まって、これがさらに強く感じられてしまって。なのでなんともいえない終わり方でしたね。
最終MCについては当日以下のようなメモを残してあったのでとりあえず貼っておく。
林 明日もあるので、明日来てくれる人ー!?のアンケート 相良 「かすみん初めての福岡どうですかー?」、観客近くて熱量伝わってきてよかった 田中 いろんなご時世(コロナ禍?)のせいでできてなかったことができて嬉しい、声つくとこんな感じになるんだーって曲が発見できてうれしい 内田 (ミア)加入前の楽曲が聴けてうれしかった、ネクストスカイもよろしくね
終演後は名古屋と同じ擬似アニクラ。今回は、繚乱とかそのへんがだんだん早回しになっていったかと思えば、まさかのラジオ体操第一。ラジオ体操ですよ。会社かよ。キンブレ持ってラジオ体操とか会社でもさすがにやらんわ。ましてやコールなんて絶対に入れないわ。そんなわけで終演後はめっちゃ面白かった。ラジオ体操が終わって家路が流れたあたりで会場を出て資さんうどんに向かったら、知らんオタクと相席させられそうになってまあまあしんどかった。4人席対角とかならわかるけど2人席でやるなよ。まあでも知り合いのオタクが強くおすすめするだけあって、資さんうどんはちゃんと美味しかった。特にごぼう天。
DAY.2(夜)
なんかせっかく遠くに来て、当日券もあるんだったら、ギリギリ帰りの飛行機間に合うしDay2の夜公演行きたいなーと思って、山陰線の観光列車の中で当日券を購入。門司から船で下関渡って、フグ食って、下関、長門、厚狭、下関の順に列車旅を楽しんだ後門司に戻り、とんこつラーメンを食し会場へ。フグの刺身おいしいですね。おいしい。当日急遽参戦を決めたので、観光パートがあまりにもカツカツになってしまったのはちょっと反省。有給取ってまったり月曜に帰るべきだったとは思った。
2日目のトークパートは、2択ハーモニーから。「突然休みになったら出かけるかダラダラするか」というお題。1年生だから、という理由でホワイトボードの設営撤収係になる相良さんと田中さんおもろい。そして、全員に「出かける」扱いされるキトアカさん、全員に「ダラダラ」扱いされつつも本人は出かけたい法元さん、「ゲームはダラダラではない」とコメントしていた村上さん、が面白かった。あと雑な名札マグネットの貼られ方をする久保田さん。レジェガク2は「ヤングホーク軍団」がウケた。今にして思えば「勝どき上げろ」も応援歌ネタだったのね。それにしても名古屋の時のドアラといい、やきうネタは鉄板なのかしら。にもかかわらずやきうネタにはキャストは誰も気づかず。1列前のオタクが、去年のパリーグコラボタオルを全力で掲げてたのが健気だった。この回は特別クエストが発生し「すきです」を福岡弁で言わせるコーナーになり、会場はめちゃくちゃ沸いていた。やはり声優の表現力というのは凄いものである。なかでも「方言のせいで何言ってるか自分で分かってないミア」っていう設定めちゃくちゃ良かったですわ。また、ハッピーヒル(=福岡)の妖精が、「幸せになれる世界14(=ゲームオーバー)」に導く、というメタ要素をぶち込んできたのも面白かった。そして5回以上ゲームオーバーしてたら倍ポイント付というサービスも。調整にも程があるだろ!!なんか終わってみたら体力が100達成してて、やっぱり露骨に調整入れてきたなとは思わざるを得なかった。
虹色インタビューは三船栞子役・小泉萌香さん。担当キャラとの共通点が「妹であること」、でも「姉に振り回されることはなかったですね」というコメントが面白かった。隠す気のない茶番っぷりはDay1と同じだが、さらに今回は1年生リボンのせいで、消去法で栞子であることが最初から分かってしまった。
さてライブパート。2日目の夜はセットリストが変わることはよく知られていたが、ここでいきなり無敵級の衣装と、スピード感のあるイントロ。っしゃきたああああああ!!!うぉお、うぉお、うぉおみらおんざうぉー、の会場の一体感よ。あとサビのFooとか入れたりね。やっぱりこれですよライブ感ってのは。野球観戦と一緒。盛り上がるこの一曲を現地で回収できて、本当に良かった…と息をつく暇もなく、次の楽曲はToy Doll。正直SWCを聴きたかったが、この際そんなことはどうでもいい。ライブ限定の煽り文句とともに来るキックドラムの特殊イントロは、テンションを限界突破させるのに必要十分である。客席のオタクもなんか名古屋よりパワーアップしてた気もする。間奏は相変わらずちゃんとディクテーションできず、なんか日本語混じってた気がして、でもヘイヘイ騒いで酸欠になりかけたところで、次の曲はドキピポ☆エモーション。観客を殺す気か。この曲もね、冒頭の電子音+ホワイトノイズの時点でテンション限界突破ですよ(2回目)。からのスピード感あふれるこの曲。サビは後追いのパートが全部コール。すげえよこの曲。間奏のR-I-N-A-C-(略)-ボード!の一体感もすごいし、というかこの回一番声出てたと思う。臨場感が本当に凄い。どれだけすごいかというと、今年のベイスターズで言ったら6月4日に8回に一気に5点取った時ぐらい凄いと思う。極め付けはラスサビの、
「璃奈ちゃんボード、にっこりん(クソデカ大声)」
である。これを現地で叫ぶ経験ができたということが、本当に素晴らしい。モーガンの応援歌ぐらい気持ちいい。ここまでで、もうノンストップ爆走セットリストだったのだが、最後のせつ菜のCHASE!である。この曲は、参加型という側面で見れば、間奏の裏打ち程度なのだが、もともとアップテンポかつロック調なので、上がりきったテンションを維持するにはふさわしい1曲であった。前任者のCHASEもまあ現地で一回聴いたわけだけど、林さんの味付けが今回は出てきていて、それもそれでアリだな、と思っている。個人的に感じた違いは1日目の感想・また名古屋の感想とほぼ同じだった。ソロ4曲を回したあとは、ミラステ→わちゅごなである。ここまで6曲ハイテンションでノンストップ。さすがに筆者も途中酸欠になりかけて、ミラステで一回休息を取らざるを得なかった。わちゅごなはまあいつも通りとして、ミラステは例によって、ご当地方言での「お前ら何食った?」とかのアンケート系。ラーメンは食ったので、名古屋の時よりも堂々と叫べて良かった。ここまでの怒涛の6曲。これだけで当日券を買った甲斐があったというものである。勢いある系の曲が連続できてノンストップで高まる経験、本当に素晴らしい。3者連続ホームランでサヨナラ勝ち、ぐらいの破壊力はあった。このあとにMCでいったん落ち着く時間となった。相良さんが、無敵級の衣装は長いのでスカートが引っかかる、的なことを言っていたのは覚えている。全体曲は変わらないので、MCあとはトワイライト→永遠の一瞬。楽曲の感想は特に変わらないが、2日目夜のセットリストとして考えると、ちょうどいいクールダウンタイムになったと思っている。そして名残惜しくも、この2曲で最後となった。最終MCは例によって帰りの飛行機で残したメモがあるので貼っておく。
林 全公演出てるが今回で折り返し、残り4日もっと盛り上がれるのではないかと期待しています あとネクストスカイ舞台挨拶行くからよろしくね 相良 無敵級のコールが良かった この衣装スカートが結構、ね?(長いから重いってこと?) イヤモニ外して客のコール聞いてた、揃っててすごかった 田中 ドキピポですよ。コロナ禍になってから3年半ぶりに声出し聞けて良かった。最初で最後だから出し切ろうと思って出し切れた 内田 今回で最後の現地、I‘m stillとトイドの対照的な曲ができて良かったと思ってる これからネクストスカイ、6thもあるからどんどんついてきて!!
今回、初めて途中退出の可能性を残したままライブに行ったので、若干落ち着かなかった部分はあった。なので終演後の擬似アニクラは2日目は見ていない。具体的にいえば、19:22南小倉発の日豊本線・新田原(しんでんばる←読めない)行きに乗って朽網(くさみ←これも読めない)、朽網から路線バスで北九州空港20:10着、そして20:55のJL378で帰るというタイトなスケジュールを組まざるを得なかったからだ。なぜ行きと異なり路線バスルートにしたかというと、同様の旅程を組むオタクはたくさんいそうだったので、高速バスは積み残しのリスクがあると思ったからだ。ここで会場から南小倉駅までは徒歩16分。そのため18:55には会場を出ると決めていた。結局、MCすべて終えた終演が18:47ぐらいだったので余裕で間に合ってしまったのだが、後泊も考えるべきだったのは反省点である。しかも、結果論ではあるがJALが羽田空港折り返し遅延を引きずり35分遅れに。なんのために慌てて出てきたんだ。
総括
やっぱ箱中でぶち上がってこそなんだよなあ。Day2夜のセトリの上がって落ち着く感じマジで完璧だった。精一杯精一杯目一杯考えてブログにはしたけれど、ぶち上がった気持ちを文章化するのはなかなか難しい。だけどこのぶち上がった気持ちを大切に、これからも会社員がんばります。
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