2ヶ月弱前の作業を、あたかも最近やったかのように執筆していく。この間、鉄道模型では待望のKATOのE231近郊型更新車の発売が決まったり、
さて前回の記事までで、先頭車のアンテナ設置までは済んだ。続いて、ATACS配管の設置作業を進めていく。
配管はボナファイデの割ピンセットおよび、φ0.2の真鍮線、φ0.4の洋白線を利用し設置していく。最初は、割りピンと金属線にあらかじめメタルプライマーを塗布のうえ灰色に塗装し配管を設置しようとしたのだが(図1・2)、設置作業中に割りピンと金属線がこすれ、その段階で塗装が剥がれてしまった。そこで剥がれた部分は設置後に改めてねずみ色1号でタッチアップをすることとした。


図1, 2. 配管パーツの予備塗装。
さて配管の設置方法である。まず車体前方側の配管であるが、この部分は、穴の配置に合わせてφ0.4洋白線の2箇所を直角に折り曲げ、割りピン+配管留めのセット3個をあらかじめ配管に差し込み、屋根上から配管の端および割りピンを車体に開けた穴に差し込めばよい。この際、洋白線は現物合わせで長さを調整しておく。よって、それほど難しくはなかった。一方、車体後方側の配管はまあまあめんどくさい。妻面と屋根上の両方で配管を留める必要があるからだ。ここでは、まず配管を仮に刺した状態で妻面の割りピン4個を軽く差し込む(図3)。ここでも例によって洋白線は割りピン用の穴に対し現物合わせで長さを調整しておくが、少し長めにしておくことが望ましい。車体下部では、洋白線は折り返し車体中央側に曲げておく。また屋根側は、アンテナ中央部の中間より少し長めにしておく。

図3.割りピン作業中
ここでは無塗装の割りピンを用い、配管留めは使わない。割りピンの仮止めが完了した段階でいったん引き抜き、灰色に塗装した割りピン+配管留めのセット5個を配管に差し込んだ上で、屋根上側から改めて配管を差し込む。この際、妻面側の割りピンを外さないようにする。全ての割りピンに配管がハマったことを確認した段階で、裏側から割りピンをラジペンなりで丁寧に引っ張り配管を固定する。
…と文字で書けば簡単ではあるが、固定されていない状態の割りピン5個を同時に穴に差し込む必要があるので、中々うまくいかず苦戦した。

図5.試行錯誤① 先に割りピン刺してみる

図6 試行錯誤② 入らない!!!!
とはいえ、これといったコツもなく、忍耐強く、刺さるまで差し込む以外に仕方がなかった。またラジペンで割りピンを引っ張る段階で力を入れすぎると、細い割りピンが破断するので注意が必要だった。配管が設置できた段階で、φ0.2の真鍮線をU字型に曲げ、洋白線とアンテナとの間を実写写真を参考に繋ぐ。洋白線と真鍮線の継ぎ目の部分は、ゴム系接着剤を盛ったうえでねずみ色1号を差すと実車に近い見た目になる。最後に、妻面の一番上の割りピンより屋根側のうち、塗装が剥がれた部分をタッチアップすると、配管作業は完成となる。完成図を図6に示した。

図6. 屋根上配管の完成形(70-029)。
逆側の先頭車も同様に作業を行い、配管を設置した。以上で先頭車の作業は完了である。両車両の完成形を図5に示す。なお室内灯の設置は前回記事と同様に行った。

図7. 両先頭車の完成形
最後に、女性専用車ステッカーおよび防犯カメラ作動中ステッカーを貼り付けた。これも世田谷総合の製品を利用した。

図8.窓ステッカー貼付後。
以上で、唯一の虹ヶ咲要素となる先頭車の加工は完成となる。
次回、最終回。「細ビード屋根モハユニットの製作、屋根の切り継ぎ」。
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