サンライズ記事第3弾。
これまで当ブログでは全グレードを制覇したり、臨時便に乗ったりと、さまざまなサンライズライフを満喫してきた。
このほど、大阪に旅行する機会があったので、またも同行者にサンライズを布教し乗車してきた。今回はシングルツインを利用し、そして、ダイレクト出社を試みようとしたのだが…
大阪で行われたとあるイベントに参加し、その後入ったお好み焼き店で同イベントの参加者と話してみたりしていたら、あっという間に午後10時。いいかんじに解散し、向かった先の湯は中崎町の「葉村温泉」。

石鹸が別売りであることも含めて、昔ながらの伝統的な銭湯という形容がふさわしい場所であった。閉店が23時であったために、心斎橋で解散してからかなり急足で向かい、さながら入浴RTAの様相を呈した。
閉店時刻ぎりぎりに入浴を済ませて大阪駅に向かうと、ディスプレイには「山陽線 列車の遅れ」との記載が。なんか嫌な予感がするな…と思った次の瞬間、駅構内放送が。
「当駅0時33分発サンライズ瀬戸・出雲号ご利用のお客様にお知らせいたします。ただいま、山陽線内にて線路支障がありました関係で、現在30分ほど遅れて運転しております」

ついに来てしまった。8回目の乗車にして、初の瀬戸際1。
とりあえず、一旦落ち着いていつものセブンイレブンにてお土産と酒を調達。
幸い、4月頭ということもあり、待ち続けることで汗をかくこともなければ寒すぎることもないという気候であった。しかしながら、待合室は満席で、立ちで30分〜45分待つこととなってしまい、かなり疲れてしまった。偶然にも、同じイベントに参加したと思しきファンの方と話して時間を潰すことはできたのだが、列車が到着したのは午前1時過ぎであった。いつ乗っても、サンライズ号は特別なれ車であり、20〜30人はいた大阪からの乗車客がこぞってカメラやスマートフォンを向けていたのが印象的であり、大阪からの需要も根強いことがわかった。
列車到着後はさっさと部屋に入り寝巻きへと着替え、検札を待った。編成端であったこともあり、検札が来たのは幾分後と、もう京都が随分近くになってからだった。
その後は一瞬で就寝。GPSログを残していないことが悔やまれるが、道中は差し支えなく走行した「ようである」—というのは、翌朝、熱海を超えて東日本管内に入った時、アプリの遅延表示が15分程度になっていたからだ。
今回乗車したのは、シングルツイン。以前は上段で乗車したので、今回は同行者に頼み込んで下段ベッドを使わせてもらった。疲れているとわりとさっさと寝れるもので、道中の記憶はあまりない。
翌朝目が覚めたのは、富士停車のタイミングであった。以前記載したように車端部は線路の揺れがダイレクトに伝わってくるのだが、それゆえに富士停車の衝動で起きたのである。いくつかある運転停車では起きなかったのは、疲れていたからではないかと思われる。このように、台車に伝わる振動がそのまま伝わってくる点において、同じシングルツインであっても以前乗車した上段ベッドとはかなり異なる乗り心地であった。考えようによっては、この細かい揺れのおかげで寝られる人もいるかもしれない。また、上段の電動カーテンは何故か下段からも触れるので、同行者にイタズラができてしまう。あと、個人スペースはシングルよりも狭い印象がある。これは、荷物置き場となる場所が上段への階段を兼ねているためであるのと、階段のせいなのか足元側のスペースが狭く、荷物を置くと足の伸ばし先がなくなるためである。今回は荷物が多少多めであったので、その取り回しに若干頭を使った。
さて、今回は海側個室であったので、熱海を過ぎたところで朝日が個室に差し込んできて、完全に起床するに至った。小田原を過ぎ貨物線へ入り茅ヶ崎までは、遅れ回復をしたままスムーズな運行であったが、茅ヶ崎を過ぎたところで大きく列車は減速した。
これは、茅ヶ崎から先の旅客線がすでにラッシュ帯に入っており、普通列車が多く走っているからである。大船で臨時に先行列車を追い抜いたらしい(※大船の待避線は左側であり現認はできていない)が、それでも普通列車に詰まることには変わりはなく、始終ゆったりとしたペースでの走行となった。シングルツイン・下段は平屋スペースと同じ高さにあるので、横浜駅では下り線通勤客の目線が気になった。余談ながら横浜から下り方に乗る流動は想像しているよりも多かった。
横浜を過ぎると、普通列車の停車駅は川崎・品川・新橋と少なくなるので、減速する機会も減った。
そして、7時35分頃、約30分遅れで東京駅に到着したのだが、到着ホームがなんと9番線であった。定期便は通常8番線に到着するし、臨時便は7両編成なので、14両の285系が、朝の東京駅9番線に到着するのはレアではないかと思う。

写真にもあるように、湘南号が後から迫っていたのでホーム変更となったものと考えられる。南行の交互発着は気にしないのだろうか?
結局、30分後ろずらしで所要時間は変わることなく、無事東京駅に辿り着いたのであった。しかし、横浜市内某所の勤務先へ直接向かうこととしており2、もともと早出するつもりだったので、結局定時ギリギリになってしまった点において、若干の瀬戸際であった。
いずれにせよ、ビジネスホテルが高騰するいま、大阪への旅行やイベント帰りにサンライズ号は有効な選択肢といえる。今回は、同行者とイベントの打ち上げをしたところに、偶然別のイベント参加者が居合わせ、その場で知り合いになることができ、貴重な繋がりを得られた点においても意義深かった。
今後も積極的にサンライズ号を利用していきたい。だからお金が貯まらないのだが…
- 厳密には、6回目・ソロ乗車時にも姫路30分遅れを喰らっているが、実害は受けていないので「瀬戸際」とはカウントしない ↩︎
- 乗車券:連続1 大阪市内→東京都区内 連続2: 蒲田→目的駅 ↩︎
コメントを残す